ニキビ対策のため,正しい石けん選び・洗顔方法・スキンケアを身につけましょう
ニキビとは
ニキビは,一般的には脂性肌にできるものです。
皮脂が過剰に分泌してしまうと,毛孔(皮膚から毛の生える小さな穴)に角質や皮脂が詰まってたまることがあります。
これをコメド(面皰)と呼びます。
皮脂が過剰に分泌してこのコメドができることがニキビの始まりです。
そして,ここからニキビは悪化していく場合があります。
皮膚にいる菌が毛孔の中で増殖して炎症を起こします。悪化すると化膿をして腫れあがる場合もあります。
さらに,症状が治まっても,皮膚に痕を残してしまうこともあります。
このようにニキビは,皮脂の分泌を原因としていますから,ニキビは皮脂が分泌しやすい顔,胸,背中によくできます。
ニキビ対策のための正しい洗顔
ニキビは皮脂に由来するものですから,まずは「皮脂など皮膚の汚れをきれいに洗い流す」という洗顔の基本をしっかりと実践することが大切です。
朝晩の2回,きちんと洗顔料を使って洗顔をしましょう。
正しい洗顔の仕方は「石鹸を使って正しく洗顔をするための6つのポイント 」の記事をご覧ください。
ニキビ肌のための洗顔料選び
ニキビ肌に対する対策として,特に注意しなければいけないのは,石鹸などの洗顔料選びです。
「しっとり感」のある洗顔料より「さっぱり感」のある油分の配合を控えた石けんを選びましょう
「皮脂などの皮膚の汚れをきれいに洗い流す」ことが大切ですから,まずは皮脂膜の汚れをきれいに洗い流すのに最適な洗顔料を選ぶ必要があります。「洗顔後の「しっとり感」はスキンケアの阻害」の記事でも詳しく書きましたが,洗顔の直後からしっとり感の強い洗顔料は,大量の油分を含んでおり,皮脂膜の汚れがきれいに洗えていない場合があります。
油分が余分に配合された洗顔料は,ニキビ肌にとってマイナスに働くおそれがあります。
洗顔料を選ぶときは,「しっとり感」ではなく,余分な油分が配合されていない「さっぱり感」のある石けんを選びましょう。
ニキビへの刺激を避けましょう
ニキビができてしまった場合,どうしても気になりますが,ニキビを触らず,刺激を与えないことが大切です。
髪の毛の先が当たらないよう気をつけたり,低刺激性の化粧品を使用することも大切です。
食生活にも気をつけましょう
糖分は,皮脂を作る元になっていることから,ニキビ肌の人には,当分の多い食物がいけないといわれています(元東北大学教授安田利顕先生著,東邦大学客員教授漆修先生改訂の「美容のヒフ科学」(南山堂,2010,9版,22頁))。
また,動物性脂肪を控えること,いためもの・天ぷらを避けること,甘い果物にふくまれる果糖がニキビをできやすくするという指摘もあります(医学博士戸田浄先生著『美容と皮膚の新常識』中央書院,平成22年初版,84頁)
(公開日2013.3.16)(最終更新日2013.3.16)